犬にこんな症状が現れたら副作用かも
目次 [表示・非表示]
良薬にも副作用はつきもの
薬を服用、あるいは塗布するということは、治したい症状があったり、防ぎたい症状があるときです。そんな症状に改善をもたらしながら、同時に治療とは関係のない予想外の新たな症状が出ることがあります。それが、副作用です。
主作用と副作用
例えば、咳が止まらないときに薬を服用したことによって咳が止まればそれが主作用で、服用したことによって眠くなれば、それが副作用ということになります。
犬の場合も同じで、薬を投与した際、最も有効な、病気を治したり軽くしたりする働きが主作用であり、本来の治療の目的以外の働きを副作用と呼んでいます。
副作用の現れ方はその重さや症状はさまざまで、
主作用に多くの治療効果が現われて、本来の目的以外の副作用が少ない薬が一番理想的な薬だといえます。
副作用の症状の例
副作用の症状には、軽い一時的な下痢のようなものから、命に係わるアナフィラキシーショック(重度のアレルギー反応の一種)を引き起こすものまであります。
下痢
嘔吐
多飲
アレルギー
水をよく飲む
食欲が増す
吐き気
食欲減退
発熱
じんましん
アナフィラキシー反応
呼吸器不全
血圧低下
意識障害
眠気
発疹
動悸
呼吸器不全、血圧低下、意識障害などの症状も出ることがあり早期に対処が必要な場合があります。アナフィラキシー反応については比較的すぐに症状が発症し、痙攣、発作、顔が腫れる、かゆみ、じんましんなどの症状が全身に出ます。
そしてその多くが投薬・接種後1時間未満に出ています。犬によっては3日以内に出るケースもあります。また、フィラリア予防薬にも副作用が少ないと言われていますが、以下の様な副作用が報告されています。
食欲不振
下痢
嘔吐
痙攣
歩行困難
薬を飲んだあと犬の様子をみて何かふだんと違う、なにかおかしい、と感じたら、すぐに獣医師に相談する必要があります。犬は言葉で異変を伝えられないので、飼い主が感じ取って素早く対処することで重篤化せずにすむことになります。
1歳未満の犬、
0-12歳以下の犬
体重の軽い犬や小型犬
副作用は薬を飲んだ後、数分から数日、重篤な副作用は1-2時間以内に現れることが多いです。特に初めて飲む薬は与えた後はしばらく様子を見ておき、症状が出ないかどうか見守ることが重要です。