犬の便秘の危険な症状&原因と対処法
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犬の便秘の理由
便秘の目安
成犬の場合、一日に2回程度が基本的な便の回数です。子犬の場合は、成犬よりも回数が多いのが一般的です。目安として、2日間便が出ていない場合は、便秘と言えます。便は出てはいるが、普段と量や質が違う場合は、注意して様子を見て下さい。
コロコロとした硬い便や、絞り出したような細長い便も便秘の初期症状です。
疾患を疑う便秘と症状
食欲不振、元気がなくぐったりしている、お腹に触れると痛がる、体を丸めている、嘔吐などの症状を伴っている場合は、
疾患を疑う原因としてあげられるのは、異物の飲み込みのよる腸閉塞、肛門周辺の炎症や詰り、前立腺や子宮の炎症による痛み、前立腺肥大、脊髄の異常、甲状腺機能低下、消化管閉塞、寄生虫などです。
また、骨盤骨折や会陰ヘルニアなどで排泄に痛みを伴うことから便秘になることがあります。鎮痛剤や利尿剤、抗ヒスタミン剤などの薬の服用により、便秘になることがあります。
ストレスや運動不足
家に来たばかり、家族が増えた、引越しなどの環境の変化やそこからくるストレスで便秘になってしまうことがあります。また、食事や散歩の時間が毎日大きく異なることも生活のリズムが整わず、便秘の原因になります。
トイレの失敗をして怒られた恐怖から便秘になる犬もいます。高齢の場合、年齢とともに腸の蠕動運動が弱くなる為、便秘になりやすくなります。
水分不足・不適切な食事
水分不足になると、便自体が硬くなり大腸をうまく通り抜けられなくなり、排出できなくなります。ドライタイプのドッグフードの場合は、フード自体が水分を吸収してしまうため、特に水分補給に注意して下さい。
穀類や炭水化物が多く線維質が不足しているドッグフードを与えている、ドッグフードよりもおやつばかりを食べるなど、偏った食生活から便秘になりやすくなります。
犬の便秘の症状
便秘は放置で治らない
便秘は放置していれば治ることはありません。長期間放置することで腸内環境の悪化が進み、健康を損なうことにつながります。2日以上の便秘の場合は、医師の診断を受けて下さい。
長期間の便秘で、便が排便されずに腸内で溜まり腸が膨らむ「巨大結腸症」になる可能性があります。「巨大結腸症」は、正常に腸が機能しなくなる消化器疾患で、便に含まれる毒素の影響で、
犬の便秘の解決方法
病院での診察と治療
触診でお腹の張りと便の貯まり具合を診察します。場合によっては、レントゲン撮影で便の溜まり具合を確認することもあります。異物による閉塞の場合は、外科的手術で異物を取り除きます。
閉塞が原因でない場合は、便の軟化剤や下剤の投与や浣腸などを行うこともあります。疾患が原因となっており便秘の場合は、その疾患の治療が必要です。
食事の改善・サプリメント
酵素や乳酸菌など腸内環境を整える成分を含んだサプリメントを摂取することで、便秘解消につながります。
水分をあまり摂らない犬の場合は、水分量を多く含むウェットフードに変える、水分量の多いりんごやキュウリなどの野菜や果物を与えるなど、その犬に合った食事を与えるようにして下さい。
※りんごやキュウリにアレルギーがある場合は、与えないで下さい。繊維質が多い白菜や小松菜、柑橘系の果物は、便秘を悪化させる可能性があるので、与えないで下さい。
運動・散歩・マッサージ
内臓脂肪が腸の蠕動運動の妨げになる為、日常の運動や散歩などで内臓脂肪がつかないようにしましょう。マッサージやツボ刺激などで、体の血液循環を向上させ、
仰向きになった体勢で、おへそを中心にゆっくり時計回りに円を描くように優しくマッサージすると腸の動きが活発になります。犬のお腹が温かくなるまでリラックスさせながらやって下さい。
※マッサージは、決して強く抑えず、やさしく撫でるようして下さい。
お腹を冷やすと血液循環が悪くなり、腸の活動を低下させる原因になります。適温の蒸しタオルやカイロなどでお腹を温める、お風呂やシャワーで温めるのも効果的です。
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